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セントラルヘリコプターサービス、ナビコムアビエーション、航空機用イリジウムサータス通信装置「SDL-350」をBK117C-2に初搭載

 セントラルヘリコプターサービス株式会社(堀内晋代表取締役社長)とナビコムアビエーション株式会社(平塚弘司代表取締役社長)は10月、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づき、イリジウムNEXT衛星を利用した航空機用イリジウムサータス通信装置をJAXAが所有するヘリコプター(BK117C-2/JA21RH)に搭載したことを発表しました。航空機用イリジウムサータス通信装置を搭載した回転翼航空機の引き渡しは世界初となります。今後JAXAは、次世代通信技術を活用した航空機の災害対応能力の向上に関する研究開発を実施する予定です。

 本通信装置はカナダのSKYTRAC Systems Ltd.(以下「SKYTRAC社」)が開発、製造した「SDL-350」で米国イリジウム社が運用する低軌道周回衛星イリジウムNEXTを利用したインターネット通信が可能となります。イリジウムNEXT衛星はLバンドを使いインターネット環境を提供できることから、他の衛星が使用するKa/Kuバンドでは空気中の水分に影響を受けやすいとされる悪天候時でも利用できることが強みです。本製品はこれまでのSBD(Short Burst Data)通信の機材に比べ、遅延が少なく高速・大容量のデータを送受信することが可能となります。また静止衛星を利用した同様のインターネット通信装置に比べ、小型・軽量・省電力化を実現しており、ヘリコプターや小型航空機に適した製品となっています。

 当社は世界的に搭載前例がない中、本邦唯一のBK117特別指定メンテナンス・センターとして蓄積したBK117ヘリコプターの改修ノウハウを駆使し、航空機用イリジウムサータス通信装置を機体へ搭載する為の機体修理改造設計、並びに搭載工事を担当し、ナビコムアビエーション、SKYTRAC社との協業で、航空機修理改造検査合格を実現しました。

 ナビコムアビエーションはイリジウムサータスの本邦航空分野における唯一のサービスプロバイダーとして、通信に必要な包括免許の取得や製品の工事設計認証取得についてSKYTRAC社と協力の上、実現させました。これまで15年以上にわたりSBD通信を利用した動態管理システムを提供してきた実績から、「SDL-350」のIP通信が平時/災害時においても、あらゆる情報をリアルタイムに共有でき、ヘリコプターや小型航空機、無人機等の付加価値をさらに向上させることが期待されるとしています。

◇ナビコムアビエーション株式会社
プレスリリース
http://n-aviation.com/jpn/news/index.html
BK117C-2(JA21RH)※1

集合写真※2(左より4人目ナビコムアビエーション株式会社平塚弘司代表取締役社長、同8人目セントラルヘリコプターサービス株式会社堀内晋代表取締役社長、中央JAXAのメンバー)

通信装置本体※1

機外アンテナ※1

LANポート※1

Wi-Fiアンテナ※1

※1提供:JAXA
※2提供:セントラルヘリコプター株式会社篠原利和氏

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